ブッダ先生が公認会計士を目指すわけ

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ブッダ先生のよもやま話」

このコーナーでは、ブッダ先生があんなことやこんなこと

気ままに書き連ねていきます。

肩の力を抜いてゆるりとお届けする、そんなコーナーとなります。

 

記念すべきシリーズ第一弾と致しましては、

私が公認会計士を目指すわけをつらつらと書き連ねます。

なぜ、公認会計士を目指すのか?

きっかけはなんだったのか?

 

自ら回想しながら記事を書きたいと思います。

公認会計士の存在を知ったのは大学生の時

私が公認会計士という職業を初めて耳にしたのは、大学2年生の時でした。

ちょうどゼミを選択する時期で、友人が会計のゼミに決めたと言っていたのです。

そしてその友人は私に向かって言いました。

「あのゼミから毎年公認会計士試験合格者が1~2名出るんだって、すごくない?」

私は正直それがすごいことなのかどうかわかりませんでした。公認会計士試験の難しさを知らなかったためです。

しかし、私はそもそも会計士に興味がありませんから、公認会計士試験の難易度がどれくらいなのか調べることもありませんでした。

会計系の授業もとっていましたが、嫌いな科目でした。BSやPLの構成すら覚えることができないし、仕訳をきって転記していくことなんて面倒くさくて大嫌いでした。

確かその授業は単位を落としましたね。

 

そんなこんなで、大学生の時に公認会計士という職業があること自体は知りました。

しかし、私は会計に全く興味がなく、むしろ苦手意識を持っていました。

想定外だった「経理」への配属

石油の輸出や輸入、国際営業、中東での油田開発、そんな資源に関わるグローバルな仕事がしたいと思っていた私は石油会社に就職をしました。

しかしながら、3か月の新人研修を終えた時、配属先が発表されました。

私の配属先はまさかの経理でした。

採用面接から入社時研修まで一貫して「原油調達に携わりたい」と強く主張してきた当時の私にとっては、正直ショックな出来事でした。

 

間接業務を行うバックオフィス部門への配属って当時の私は戦力外通告を受けたことと同義なのではないかと落ち込んでいました。

就職活動や新人研修、頑張ってアピールしてきたのになんでだろう・・・

私が志望していた国際営業部には外語大卒の同期が配属されました。

悔しかったです。

 

しかし、この経理グループへの配属が私の転機となります。

知識不足を痛感

経理に配属された私ですが、そこはベテラン社員の集まりでした。

若手の社員は私一人だけで、教育係の1番年齢の近い先輩ですら20も歳が離れていました。

私がはじめに苦労したのは、毎週行われるミーティングです。ここではあらゆる会計処理や検討や決算に向けた検討事項が共有されたり議論されます。

しかし、私は飛び交う専門用語を何一つ理解することができませんでした。

 

何も価値を出せない自分に焦りを感じながらも、

経理知識ありきからしょうがない」

よくこんな風に言われましたが、それがもどかしくてしょうがなかったです。

 丁寧な研修(OJT

そんな経理グループでは、私に対し1年間かけて

会計の基礎知識や経理業務の研修をしてくれました。

会計・経理の基礎知識

財務諸表とは何か、それぞれの書類の構造とつながり、仕訳とは何か、簿記のルールを学びました。

基幹業務

私がいた会社は、原油を輸入して工場で製品をつくり国内外に販売していました。

したがって、仕入活動→製造活動→販売活動という商流に合わせてどんな会計処理をしているのか教わりました。

それぞれ担当のベテラン社員が持ち回りで研修してくれました。

高度な会計論点

日々のルーティンワークとは異なり、決算時に専門的な検討が必要となる会計上の論点を学びました。

そこで多くの会計論点に触れることになりました。

上司は公認会計士

この研修がかなり充実しいて、全力で血肉にしようと頑張りました。

業務外でも、簿記3級からはじまり会計系の資格を手当たり次第もぎ取りました。

 

そんな私の経理1年目において、会計のいろはの「い」を教えてくれたのが監査法人から転職してこられた公認会計士だったのです。

 

ブッダ先生は公認会計士に憧れてしまったのです。

何が魅力的だったのか?

生え抜きのベテラン社員とは違う何か輝くものを感じたのです。

具体的に考えてみます。

会計の「考え方」を強調して教えてくれた

様々な会計論点について研修を受けている中で、会計処理の処理内容だけではなく、会計処理の考え方を教えてくれたのです。するとその処理が必要な理由、存在するわけが腑に落ちるわけです。そんな深い知見を有する公認会計士ってすごいと思ったのです。

コミュニケーション

その公認会計士は、専門用語を多用するような方ではありませんでした。

入社間もない私や、一般職の社員に対しては専門用語をわかりやすい言葉に変換して話してくれるのです。つまり、対話の相手に目線を合わせて使う言葉を絶妙に変化させていたのです。そいうった細かい配慮ができる力がすごいと思いましたね。

(よくいますよね、専門用語を多用してマウントするような人・・・)

エッジの効いた働き方

専門知識を武器にとにかく社内で頼りにされていました。役員からはいつも会社の数字について問い合わせが来てましたし。皆が恐れるような暴君的な役員にもあるべきはこうだとしっかり意見していました。経営会議に召集されるほど経営陣に重宝されてましたね。

そして、M&Aプロジェクチームが発足した際にはもちろん召集され、買収先の企業の財務状況の調査にあたっては本職の公認会計士としてのバリューを発揮し、プロジェクトの中心メンバーとして活躍していました。 

ますます輝いて見えたもの

生え抜きのベテラン社員にはなくて、課長にあるのもは、

公認会計士の肩書きだったのです。

公認会計士になって監査法人で修行を積めば、あんなビジネスマンに

なれるのではないか?

 

よし、公認会計士を目指そう!そう思ったのです。

まとめ

数年前の私の頭の中には、会計の道に進むという考えはありませんでした。

そんな私が今となっては、公認会計士試験に時間・資金・エネルギーを全力で注ぎ込んでいるなんて・・・

人生何が起こるかわかりませんね。数年後の私は何にエネルギーを注いでいるのでしょうか。

大学の友人が言った言葉、

「あのゼミから毎年公認会計士試験合格者が1~2名出るんだって、すごくない?」

受験勉強を経験した今なら「すごいね!」と言えますね。