日銀講演会「最近の金融経済情勢と今後の展望」
どうもブッダ先生です。
「ブッダ先生のよもやま話!」のコーナーです。
先日とある講演会に行ってきたのでそのことを書きたいと思います〜
テーマ:最近の金融経済情勢と今後の展望
妻に誘われたのをきっかけに、この講演会が開催されることを知りました。
金融や経済と言った大きなテーマについて見識ある方のお話を聞く機会ってなかなかないですよね。なのでいい機会だなと思って参加することにしました。
参加してみてとても満足しました〜!(妻も満足)
講師紹介:日本銀行名古屋支店長 清水季子先生
ざっくりご紹介すると清水先生は、
日銀入行→ロンドン駐在→名古屋支店長
という経歴をお持ちの方でした。
つまり、日本経済、国際経済、東海地方の経済に精通した方です。
本日のアジェンダは下記3つでした。興味深かったお話をピックアップしたいと思います。
アジェンダ①日本経済
さてまずは日本経済についてのお話でした。
いま日本は戦後最長の好景気
ブッダ先生正直知りませんでした・・・
今日本は、高度経済成長やバブル期よりも長い好景気を経験していることを。
2012年12月から景気が減退していないらしいです。
好景気の実感がない正体①=潜在成長率1%
でも好景気という実感ないですよね。
実感がないことにも実は理由があるそうで・・・
それは「潜在成長率が1%」だからだそうです。
こんなグラフ初めて見ましたけど、潜在成長率なるもののグラフだそうです。
「潜在成長率=成長の勢い」という理解で良いと思います。
これが低水準なので好景気の実感がないみたいです。
(参考:日本のバブル期=4%、今の中国=6%)
さてこの潜在成長率1%を下支えしているのが・・・
①労働人口の増加(女性、高齢者、外国人)
②設備投資(ソフトウェア投資、省力化投資)
だそうです。
①については、女性・高齢者・外国人の労働投入により、
「日本の総人口は減少しているのに労働人口は増加」しているようです!
②については、
・5Gなどの成長分野への投資(ソフトウェア投資)
・人手不足対応のための投資(省力化投資)
が堅調のようです!
好景気の実感がない正体②=実質賃金ギャップ
好景気の実感がないもう一つの理由は、「マイナスの実質賃金ギャップ」です。
すなわち労働生産性は高いのに、賃金がそれに追いついていないのです。
ただ、清水先生は、
実質賃金ギャップのマイナスが5年以上継続したことはないからそろそろ解消されるだろう
と言っていました。
世界的に珍しい日銀の金融政策とは?
このような日本経済において、
参考までに各国の物価安定目標をまとめました。
日本銀行は、この2%を安定的に実現するために、下記二つの金融政策をとります。
①長短金利操作付き量的質的金融緩和の継続
・長期金利:10年物国債金利がゼロになるように長期国債を買い入れる
・コマーシャルペーパーや社債の残高を維持
②経済・物価の下振れリスク高まれば躊躇なく追加的な金融緩和措置講じる
↓
この政策、世界的に珍しい特徴があるそうで・・・
だそうです。
アジェンダ②東海経済
さて東海地方の経済はどうなのでしょうか。
これは業況判断DIという指標なのですが、
調査対象企業に業況についてアンケートして算定するそうです。
(業況判断DI=「良い」の回答比率 ー 「悪い」の回答比率)
↓
つまり、
「業況は良い」という回答が多ければ数値が高くなり、
「業況は悪い」とういう回答が多ければ数値が低くなります。
↓
グラフを見ると全国・東海ともに業況判断DIは悪化していますね。
そして東海3県は全国に比べても数値が悪いことがわかります。
しかしながら東海3県は、
「業況判断DIが4期連続で悪化しているにもかかわらず、
設備投資額は増加しているという珍しい状況」にあるそうです。
設備投資増加の理由は、
①省力化投資(景気に左右されない)
②研究開発投資(景気悪くてもやめられない)
が堅調とのことです。
東海経済成長の鍵①航空機産業をリーディング産業に!
東海地区は航空機産業に強みがあるみたいです。
①東海地区には航空機産業が集積。
(全国に占める事業所数は自動車産業を上回る)
②航空機は受注〜納期までの期間が長い
→短期的景気変動の影響を受けずに安定した生産可能。
③航空機市場は需要拡大が見込まれる。
↓
東海地区の航空機産業はこういった特徴があるため、
自動車に次ぐ東海地区のリーディング産業になることが期待されているようです。
・・・
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(ブッダ先生全然知らなかったよ。)
東海経済成長の鍵②ビジネス・インバウンド
東海地域は外国人観光客(観光・レジャー目的)は少ないようです。
しかし、
①ビジネス客(ビジネス・インバウンド)の割合が高い。
②ビジネス客は滞在期間長い・消費額多い・固定客(リピーター)多い。
↓
したがって、
訪日ビジネス客に対して高いホスピタリティを提供することで、
インバウンド需要の一層の喚起につながる可能性があるとのことです。
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(ブッダ先生全然知らなかったよ。)
アジェンダ③国際情勢
最後に国際情勢の不透明性についてお話がありました。
ドイツの経済リスクと保守主義の台頭
このグラフ見ても明らかなように、
ドイツはフォルクスワーゲン・ショックが代表するように、
鉱工業生産指数がかなり低迷してますね。
これってリーマンショック並みらしいです。
フォルクスワーゲンは2020年に1万人規模のリストラを断行するとかしないとか!?
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そしてドイツの中でも旧東ドイツ地域にて極右政党が台頭しているとか。
歴史的に東西ドイツの経済格差は激しいようです。
このように、ドイツ経済は不透明性が高いようです。
(ブッダ先生全然知らなかったよ。)
香港VS深セン市
香港に隣接する深セン市(中国)。
深セン市の経済成長が著しく香港にとっては脅威だそうです。
経済面から見れば、
香港デモの背景には「中国に飲み込まれてしまうかもしれない」という潜在的な焦りが存在していたのかもしれません。
(深セン市なんて知らなかったよ。)
まとめ
さて、今日は日銀の講演会で印象的だった内容をまとめてみました。
ブッダ先生の得意技は「寝ること」なのでよく物事を忘れてしまいます…
こうやってアウトプットしないとすぐ忘れてしまうのです…
なので頑張って吐き出してみました!
年に1回くらいはこういった金融経済系の講演会に参加して、
経済に明るくなってやろうと思いました。
・・・
そして、いつの日にか起こすぞ・・・
「ブッダ景気」を!
ではまた!